
はじめに
みなさんこんにちは!
Apple製品など各種ガジェット好きのななしです。
本日はHomePod miniのお話をしてみたいと思います。
先日発売されたHomePod miniに関して、過去記事で使用感などを紹介しているので、ご興味あればご覧ください。
HomePod miniの音質を劇的に向上させる方法としてステレオペアリングというものがあります。
これは2台のHomePod miniを2台で1セットとして認識させる方法です。
ステレオ音声となることで1台では物足りなかった音質が劇的にパワーアップします。
音楽鑑賞メインで利用される方はぜひステレオでの利用を検討してみてください。
本日はこのステレオペアリングの設定及び解除方法と、意外とわかりにくいiPhoneとHomePod mini間での音楽のやりとり設定のオンオフの仕方を書いていこうと思います。
HomePod mini
この記事を読まれている方には説明不要だとは思いますがHomePod miniはApple製のスマートスピーカーです。
2年ほど前に発売されたHomepodの廉価版と言える、程よい大きさ、程よい重さ、程よい音質、程よい価格(¥10,800)の製品です。
Homepodは値段3万円オーバーでかなり敷居が高い製品でしたが、Homepod miniはかなり手頃な値段の入手しやすい製品となりました。
廉価版といっても空間認識機能とApple TV 4Kへの対応以外はHomepodとほぼ同等です。
多くの方々にとって必要十分な機能を有しているので、初めてスマートスピーカーを利用される方にもおすすめできる一品となりました。
まずはこのHomePod miniを数週間使用してみて気づいたこと、感じたことなどを書いていきたいと思います。

音質
肝心の音質は意外と結構良いと思います。
GoogleやAmazonのスマートスピーカーもいくつか所持しているのですが、それらと比べても音質はかなり良いと感じました。
低音量から高音量、低音域から高音域まで非常にバランス良く音を出力してくれます。
屋内で利用する場合は50%でも十分な音量なのでサイズから考えると驚きのパワフルさだと思います。
とはいえ、音質に期待しすぎると肩透かしを喰らうかもしれません。
いくら音質が良いとはいえ、単体ではシングルスピーカーなので、BoseやJBLやSonyなどの1万円クラスのステレオスピーカーと比べると、それらを超えているとは言い難いです。
もしそれなりの音質を求めるのであれば後でご紹介するHomePod miniのステレオペアリングでの利用を検討してみてください。

音楽鑑賞
私的にはHomePod miniの一番の用途がこれだと思います。
Homepod miniの上をポンと1回タップするだけで音楽再生が開始されます。
気軽に音楽鑑賞をすることができるので、机の上に置いておくと音楽を聞く機会が増えると思います。
あとで紹介するiPhoneとの再生中の曲の受け渡しなどの機能や音声での音楽再生はApple musicしか使えないため、HomePod miniを使うのであればApple Musicの利用は必須だと思います。
SpotifyやGoogle Music、Amazon Musicも対応する予定らしいのですが、いつになるかは不明です。
一応AirPlay経由で再生することはできますが、曲を聞くたびにいちいち設定するのは面倒ですからね。
上で書いたように1台だと音質はそれなりです。
音楽鑑賞をメインの用途とするのであれば2台でステレオペアリングが必須でしょうね。
となるとお値段は2万円超え。。。うーん、スピーカーとして考えるとちょっと割高感を感じます。
Apple製品をたくさん使っていて、Siriを駆使している、音楽鑑賞にもこだわる方向けの製品なのでしょうね。
音声認識
他のスマートスピーカーよりも音声認識の感度は高いと思いますが、認識精度はそこそこといった感じです。
おそらくSiriの性能に依存しているためだと思うのですが、こちらの意図しない感じに認識されることもそれなりにありました。
マイクは素晴らしいにもかかわらず、Siriに足を引っ張られている印象です。
一昔前よりはかなりマシになっていると思いますが、それでもGoogle先生やAlexaには一歩及ばずといった印象です。
普段からSiriを活用されている方は、家ではこのHomepod miniをメインのSiri端末にすると、認識感度が劇的に向上するので幸せになれると思います。
iPhoneとHomePod mini間の音楽のやりとり設定方法
iPhone12とHomepod miniを近づけると、再生している曲を受け渡しすることができます。
受け渡しにかかる時間としては約1秒ほど。
あまりストレスなく、再生中の曲の受け渡しをすることができました。

意外と設定方法がわかりにくいのですが、もしうまく受け渡しができない場合は設定からオフにしていないか確認してみましょう。
▼設定AirPlayとHandoffを選択

▼Homepodに転送をオンにしていればOKです。

U1チップを内蔵した製品ならいけると思うので、おそらくiPhone11でも本機能を利用できるのではないかと思います。
とても便利な機能なので、これらの製品を持っている方はぜひお試しあれ!
2021/1/1追記
この受け渡し、意図しない動作をすることが多々あります。
近くにあるスタンドにiPhoneを置いただけで音楽の受け渡しがされてしまったり、逆に近くに持っていっているのに全く受け渡しをしなかったり。
便利な機能ではあるのですが。あまり期待しすぎない方が良いかもしれません。
Apple製品との連携
基本的にはApple製品(iPhone、iPad、Mac)との連携はとてもスムーズです。
さすがAppleと思いました。
問題は2台以上のHomepod miniを利用する場合です。
Homepod miniがステレオペアリングをされている場合、iPhoneやiPadとであれば特に問題なくペアリングした機器と連携をすることができます。
コントロールセンターから出力先をHomepod miniに設定することで利用が可能です。
問題はMacとの連携です。
Homepod miniを2台用意してステレオペアリングされていても、それぞれ別のスピーカーとして認識されてしまい、ステレオスピーカーとして利用することができません。
MIDI設定を利用する裏技もあるようですが、設定も面倒で、AppleTV+アプリをバックグラウンドで起動してお聴く必要があります。
常時利用するには少々問題がありそうです。
まぁ、シングルスピーカーとしての利用で音質などを許容できるのであれば使えなくはないと思います。
Macbook Airのスリープ状態からの復帰でも、自動的にHomepod miniが選択されて音声が鳴りますし、普段使いであれば特に問題ないと思います。
とはいえ、Homepod miniはBluetoothスピーカーではありません。
接続方法がAirPlay2なのでどうしても若干の遅延が発生します。
ここで言う遅延とは映像と音声のずれではなく、音声を再生開始してから実際に再生されるまでの遅れのことです。
例えば、Youtubeは音声遅延がないように予め読み込んでから再生されるようです。
毎回2〜3秒ほど待たされることになるので、人によっては気になるかもしれません。
と言うことで、Macのスピーカーとしての利用を考えられていた方も多いと思うのですが、音質も劇的によくなるわけではなくモノラルで、AirPlayという接続方法の性質上再生のたびに必ず遅延が発生するため、積極的にお勧めはできません。
特に音質にこだわる人は素直に他のBluetoothスピーカーを利用した方がいいかなと思いました。
ステレオペアリング
こちらの商品は2つ揃って初めて本領発揮します。
ステレオペアリングすることで音質レベルが格段に上がるのです。
うまく言葉で表現はできないのですが、シングル運用だと音質的にもったいないと感じました。
今までBose companion2 SeriesIIIを使っていたのですが、間違いなくこれを超えています。
こちらのスピーカーはコスパ最高で素晴らしかったのですが、HomePod miniが来てからはそちらを使いがちです。
お値段的に半額なので比較するのは違う気もしますけど。。。
音楽鑑賞をするつもりがない方以外は是非2つセットでの購入をご検討ください。
1台だけ購入すると後でもう一台欲しくなること間違いなしです。

ステレオペアリングの設定はホームアプリから行います。
設定したいHomePod miniを長押しして画面下部の設定マークをタップして行います。


解除に関しても同様です。
一番下にグループの解除があるのでこちらをタップしてください。

名称変更方法
それではデバイス名称の変更方法をご紹介します。
▼ホームアプリでマイホームに表示されているHomePod miniを長押しすると名称変更が可能となります。

▼ステレオペアリングした後は2つのHomePod miniが1つのデバイスとして表示されるため、ここで名称を変更してもそれぞれのHomePod miniの名称は変更されません。

▼Apple サポートアプリなどで自身のデバイスを確認した際の名称はそれぞれの名称が表示されるので、個別の名称を変更したいと思う方は多いと思います。。

ステレオペアリングをした時の名称変更が少しわかりにくいのですが、スピーカーと書いてあるところに2という数字があると思います。
▼2という数字が記載された部分をタップします。

▼そうするとそれぞれのHomePod minを選択できるので

▼名称を変更したいデバイスを選択して、名称の変更を行うことができます。

どんな人におすすめ?
Homepodの用途は大きく、「音楽視聴と音声認識」の2パターンに分かれると思います。
これら2つの用途で利用する人にはおすすめできますが、そうではない人にはおすすめできないということになります。
こんな人におすすめです。
・Apple製品を利用している人
・Apple Musicを利用している人
・Siriを活用している人
・リマインダー、カレンダー、メモ、ミュージックなどApple純正アプリを活用している人
・スマートスピーカーを持っていない人
・音質にこだわらない人(ステレオペアリングをすれば音質も飛躍的に向上)
・コスパを重視しない人
逆にこんな人にはお勧めできません。
・Apple製品を持っていない人
・Apple Musicを利用していない人
・Siriを活用していない人
・リマインダー、カレンダー、メモ、ミュージックなどApple純正アプリを活用していない人
・すでにGoogle HomeやAmazon Alexaなどのスマートスピーカーを活用している人
・音質にこだわる人
・コスパ重視の人
さいごに
本日はHomePod miniを2週間ほど使ってみた感想、Apple製品との連携、ステレオペアリング設定解除方法などについて書いてみました。
ステレオペアリングの設定解除やiPhone-HomePod mini間で音楽を受け渡しする設定はいまいちわかりにくいので参考になれば幸いです。
全体的には非常に完成度の高い音質の良いスマートスピーカーだと思いました。
Apple製品を多く利用されていて、Siriを活用して各種アプリを操作している方、Apple Musicで楽曲を聴いている方には特におすすめできると思いました。
一方で、Homepod miniで利用できる音楽サービスはApple Musicだけなので、このサービスを利用していない方や、Siriを活用していない方にはいまいちお勧めしづらい製品だと思いました。
また、Bluetoothスピーカーではないため、AirPlayに対応していないと外部スピーカーとして利用することすらできません。
ここら辺よく理解した上で、用途にあっているかをよくよく考えて、購入するかどうかの判断をされた方がいいと思いました。
参考になれば幸いです!